武田砂鉄さんの『暮しの手帖』コラム「今日拾った言葉たち」(2022年8-9月号、p128)で、絵本『やめて!』(デイビッド・マクフェイル作・絵、柳田邦男訳、徳間書店、2009年)の題名「やめて!」を取り上げ、「作者は『大人たちが暴力をなくそうとしないで、どうして子どもの世界からいじめをなくすことができようか』との思いでこの絵本を描いた」と紹介している。
ところで、最大の暴力は戦争であることは言うまでもないことだが、軍備はその最大の暴力を行使する手段である。ゆえに、戦争と戦力を放棄した日本国憲法は、子供の世界からいじめをなくすためにも大切なものであることがわかる。にもかかわらず、現実に行使されている戦争を前にして、軍備の必要性を声高に叫ぶのは間違っている。軍備によって戦争は防げないし、何よりも暴力を肯定する論理は、子供の心理に与える影響が計り知れないからだ。
朝日新聞(2022年8月30日)の「声欄」に、弁護士さんの投書「民主主義の大切さ、学校でこそ」が掲載されていた。その中で、「子どもが普段生活する学校に自由と民主主義が無ければ、大人になってもその大切さは理解できないでしょう」と述べていた。その通りで、日本だけでなく世界で、人権教育や「民主主義」の教育が徹底されていけば、戦争も、きっと一掃できるに違いない。そう思えたら、気分も、なぜか明るくなってきた。
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