ロシアの蛮行が開始されてから、もう2年も経ってしまいました。一向に終戦の兆しが見えてきません。どのような結末を迎えるのか、想像もできません。
そんな中で、仮にウクライナでの戦闘をウクライナ戦争と命名した場合、この戦争は日本も含めた西側諸国とロシアとの半代理戦争というべきです。旧ソ連とアメリカによる冷戦時代には、「両国が直接に戦争をすることはなくても、朝鮮戦争、ベトナム戦争、インド・パキスタン戦争などの内戦にそれぞれ介入し対立しました。これを代理戦争と言います(『こんなに恐ろしい核兵器 2』、鈴木達治郎・光岡華子著、ゆまに書房、2019年、p18)が、ウクライナ戦争の場合、ウクライナへの武器援助という形の介入はあるのに対し、ロシアは直接戦争当事者ですから、半代理戦争です。
だから、言い難いことですが、西側諸国による軍事支援をやめれば、ウクライナは負けますが、戦争は終わります。「負けるが勝ち」という諺もあるように、早期に負けを認めて終戦に持ち込むべきではないでしょうか。長いめでみれば、決して間違った判断ではないはずです。何よりも、死傷者も、これ以上出ません。私は「命以上の価値があるでしょうか」と言いたいのです。
10年前にロシアによってクリミア半島を一方的に併合された事件と対比させ、「私たちは、10年前と同じ間違いを繰り返してはならない」と、次のような論評が掲載されていました。一人の戦死者を出さなかったことを間違いと断定して欲しくないと思います。
10年前、ロシアがクリミア半島を一方的に併合した時、各国は事実上黙認した。それが今の全面侵攻につながり、国連によると、民間人の犠牲は1万人を超えた。ロシアの戦争犯罪を止めるため、私たちは、10年前と同じ間違いを繰り返してはならない。(「戦争犯罪止めるために ウクライナ侵攻2年 ヨーロッパ総局長・杉山正」『朝日新聞』、2024年2月24日)