2022年8月30日火曜日

戦争を回避するためのあらゆる方法を

 原発に関して、「安全神話」というものがあった。東日本で、あれだけの事故を経験していながらも、「原発安全神話」は無くならないようで、初めて増設と言い出す有様で残念だ。と思っていたら、「安保神話」という言葉まで出てきで、驚くと同時に、やはり神話は打ち砕かなくては、と思いを新たにした。
 台湾有事などで米中戦争が勃発し、日本の国土が戦場となるリスク、しかも最悪の場合、核戦争の戦場になるリスクについて取り上げました。アメリカが計画している新し い地上発射型中距離ミサイルの配備は、そのリスクを飛躍的に高めます。
 日本の存亡にかかわる重大なリスクであるにもかかわらず、残念ながら、その危機感が国民の間で十分に共有されているとはいえません。その最大の要因となっているのが、「いざという時はアメリカが守ってくれる」という「安保神話」の存在です。
(中略)
 米中戦争のリスクが高まる今こそ、私たちは日米同盟を絶対視する「安保神話」から抜け出し、日本の国土を戦場にしないための方策を自ら考え、実行していかなければなりません。ここに日本の命運がかかっているといっても過言ではありません。(『日米同盟・最後のリスク なぜ米軍のミサイルが日本に配備されるのか』、布施祐仁著、創元社、2022年、p298)
 こうした「安保神話」を裏付けるような沖縄の高校生を取材した記事がある。基地を身近に感じてきた沖縄の高校生でも、〈誰も近所に基地があっていいとは思いません〉と言いながら、〈県外での基地負担や、無人島、人工島を活用した基地負担を提案します〉と、米軍基地の存在を前提に考えている。「米軍基地の撤去」など、思いもつかないほど、「安保神話」というものが浸透してしまっているのかもしれない。
 今こそ、「安保神話」から抜け出し、日本の国土を戦場にしないための方策を自ら考え、実行していかなければならない。しかも大切なのは、全人類が破滅するかもしれない戦争に対しては、「それを回避するためのあらゆる方法を尽くそう」(久野収著『さらばおまかせ民主主義』、佐高信編、岩波書店、1997年、p24)ということであろう。そうした本気度が試されているような気がする。
 自分はこれまで、「中国の状況を考えると、沖縄に基地が集中しているのは仕方ない」と思う面もあった。でも、祖父の話を聞いて、「人の感情だって大事だよな」と思い直した。それを考慮せずに語るのは、あまりに冷たい。
 〈誰も近所に基地があっていいとは思いません〉
 〈県外での基地負担や、無人島、人工島を活用した基地負担を提案します〉
 長くて140文字のツイートを計16回。下書きもせず、文章をつないだ。3桁の「いいね」がついた投稿もあったし、「反日売国奴にだまされないように」といったリプライ(返信)も多く届いた。 ——(復帰50年 沖縄県知事選)「#米軍基地」つぶやいてみた 高3、祖父の覚悟知り、朝日新聞、2022年8月30日 —— 

0 件のコメント:

コメントを投稿