エフゲーニャさんのロボットみたいな絵は「未来の人間」という題で、骨は鉄でできており、1000年生きられるように、という願いを込めて描いたという。デニス君の4年前に描かれた絵は「ぼくの好きな町」という題で、丁寧に描かれている。しかし、お母さんが爆撃で片腕を失うという怪我をしてから、デニス君は絵を描かなくなってしまった。
そんなデニス君に対し、作家のオリガ・ホメンコさんが「あなたは持っているものを隠している。人に見せない、箪笥に隠した宝物と一緒だよ。勇気を出して、人に見せるべき」とアドバイスをしたという。次の日お母さんから「デニスがスケッチを始めた」と連絡があった。オリガ・ホメンコさんはスタジオで、「出したいものを全部出せば、自分も軽くなる。苦しみは、人と分かち合えばその分軽くなる」と語っていた。
朝日新聞(2022年8月19日)の一面トップ記事は「住民全員が監禁された村 地下室に28日間、壊れた心 ウクライナ・ヤヒドネ村」だった。この記事に、心の中を映し出したかのような少年の写真が掲載されていた。「地下室に閉じ込められていたマキシム君=7月17日、ウクライナ・ヤヒドネ、細川卓撮影」である。「心を病むウクライナの子供たち」の一人として、紹介しておく。




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