小川のせせらぎや海辺の波の音を聞いていると、なんとなく心が洗われるような気がしていた。が、その理由は分からなかった。だが、『ゆたかな人生が始まるシンプルリスト』(ドミニック・ローホー著、講談社)に、その答えを見つけることができた。音を聞きながら、「立ち止まり、なにもしないでいてはじめて、時に支配されず、あらゆる束縛から解放され、本当の時間の流れを感じることができる」(p 56)からだったのだ。
これまでのように、あれもやりたい、これもやりたい。あるいは、あれも、これもやらなければ、という思いに駆られて生活していると、一見、忙しくて充実しているようで、実のところ、本当の時間の流れを忘れ、何か見えない力に押されて生活してきたのかもしれない。
どういうことか。
食事の件で考えてみると、本当はお腹が満たされているのに目が食べたい、というときがある。これと同じようなことが心に起きると、「あれもやりたい、これもやりたい」という状態になるのであろう。つまり、心の声ではなく、時に支配され、慢性的な心の満腹状態に陥っていた。それゆえ、本当の時間の流れを忘れてしまったのであろう。本当の時間の流れを取り戻していきたいものである。
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