①ヒューマニズム②インテリジェンスで重要だと思うのが、歴史を俯轍する目を持つことである。半藤一利著『漱石先生お久しぶりです』で、歴史を「百年単位で考える」ことの重要性を指摘していたからだ。「目先のことばかりにとらわれずに、長いレンジで物事を見る」ことが重要だ、と。
半藤さんの歴史を見る目は、人間が平和な時代に生まれ、そして人生を過ごし、安らかに死んでいくといった人生のサイクルを政治は保障すぺきだ、というのが考え方の根幹にあった。
②インテリジェンス
インテリジェンスの意味は、高踏的というのではない。歴史を俯轍する時には、知的な営為という姿勢がなければ、本質がわからないという意味になるのだが、この姿勢を失っている歴史観は、歴史を欲求不満のはけ口に使っているということになる。
③ポピュリズム
あえてポピュリズムを挙げるのは、半藤さんは、誰にでもわかるように書かなければ意味はないと考えていたからだ。ポピュリズムといっても大衆迎合とか大衆煽動との意味ではまったくなく、誰にでもわかる言葉で、誰もが理解できる内容を、そして読み終わった後に何がしかの糧を得てくれるのであれば、という庶民目線の精神である。下町育ちの半藤さんの江戸っ子口調が文章にも時に顔を出すのだ。(保阪正康『サンデー毎日』、2021年1月24日号、要約)
もともと日本には、「百花繚乱」「百味百珍」「百鬼夜行」といった百を使った熟語があっても、ここでの百は、数字の100ではなく、沢山という意味だった。百年を一世紀として考えるようになったのは、西洋文化は入ってきてから。だから、長いレンジで物事を考えるのが苦手なのかもしれない。そんなことが書かれていた。














































