2022年8月25日木曜日

真の民主主義の前提条件

 NHK放送の『100分で名著』で取り上げられた『父が娘に語る美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話』(ヤニス・バルファキス著、ダイヤモンド社、2019年)が、民主主義についても述べていることを知って、読んでみる気になった。早速、初めの方に、「だれもが経済についてしっかりと意見を言えることこそ、いい社会の必須条件であり、真の民主主義の前提条件だ(上同、p3)と書いてあった。この一言でも、この書を熟読してみたいという意欲が湧いてきた。
 読み進めてみると、さらに食指が動くようなことが書かれていた。この書はバルファキスが、父として娘に経済について語ろうと思ったから書かれたわけだが、その理由について、なぜ、生まれながらにして貧乏な人と裕福な人がいるのかも、「『なぜ、人間は地球を破壊してしまうのか』ということも、すべては経済にまつわることが理由だ」(p 25)と書かれていたのだ。「人間は地球を破壊してしまうのか」というところでウクライナの惨状を想像してしまい、そういえば、戦争も、経済問題も大きく関わっているにもかかわらず、そうした側面は、戦争の影響という観点でのみ経済は問題になっても、戦争の原因となるとあまり経済が問題になることはなかった。
 しかし、なぜ戦争が始まってしまったか、なぜ、これだけの惨状を目の前にしながら、終戦に向かう方向性が見えてこないのか、を考えるには経済的な視点が欠かせないに違いない。だからこそ、しっかり経済学を学んでみたい、と思うのだ。
 もう一つ、経済を学びたい理由がある。多額の国債を抱えた日本は、いつかは財政破綻をしてしまうのではないか、という不安を抱えていた。ところが、<「国の借金が大変だ!」というのは、日本政府の最大のウソでありデマだ>ということを最近知った。「借金は負債、すなわちバランスシート上の右側の数字に過ぎない。負債があれば資産も当然あるのに、財務省が資産については全く触れようとしないで国の借金が大変だというのはおかしい」というのである。実際に日本政府のバランスシートを知って驚いた。そして、バルファキスが言うように、「経済についてしっかりと意見を言える」ように、経済を学んでいきたい、と思うようになったのだ。
(「財政破綻論の大ウソ-資産が借金を上回る日本政府のバランスシート、世界一の金あまり日本 | すくらむ」より

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