2022年8月4日木曜日

「永遠の微調整」という改革

 2022年8月1日放送「SWITCHインタビュー 達人達『UA×中島岳志 EP2』」の中で述べられた「あるべき民主主義についての提言」は、未来社会を展望する上で大切な視点に思えた。
 まず、「民主主義って投票だけなのか」と問題提起をして、「日常の中で人と対話し、異なる人の意見というものを尊重しながら合意を形成していく。そういう場所を無数に作っていくというのがデモクラシーにとってとても重要なこと」だという。どうすればこのような場を作れるのか、それが問題だが、「それぞれが精一杯生きて、共に生きる」という生命科学者中村桂子さんの共生の思想に通じるところがあって興味深かった。
 中島岳志さんの話のキーワードは「他者との共存」と「永遠の微調整」だった。その「永遠の微調整」について、『保守と立憲』からの言葉が次のように紹介されていた。

 保守の目指す改革は「永遠の微調整」である。無名の死者たちから継承した暗黙知を重視し、伝統と呼応しながら丁寧に調整を進めて行ことこそ、 保守の態度にほかならない。(『保守と立憲』中島岳志著)
 この「永遠の微調整」を経て目指す改革については、丸山眞男が似たようなことを言っていたことを思い出した。民主主義の改革というものにはゴールはなく永遠に続くものといったニュアンスだったと思う。

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