日本の自給率が異常に低いことは自明のことです。しかし、その実態は、あまり知られていないのではないでしょうか。赤旗日曜版(2023年11月26日)によれば、「国内農業の生産基盤は崩壊寸前です。食料自給率は38%に低迷し、2010年に205万人だった基幹的農業農業従事者は、12年で4割にあたる82.5万人が離農。農地は東京都の面積を大きく超える26.8万ヘクタールが失われました」。こうした現状の意味することの重要性を最近知りました。『人間中心の経済学』の著者シューマッハーの声に耳を傾けてみましょう。
物的資源の中で最大のものは、土地である。社会が土地をどう保全・利用するかを見れば、その社会の将来を想定できる。土地は人間をふくむ生物の生存の場であるだけでなく、人間の健康・美・永続性を保証するものである。土地の劣化により幾多の文明が亡びたが、現代の文明も、農業とは異なる工業の論理を押しつけることによって、土地の破壊に拍車をかけている。(小島慶三著「シューマッハーの人と思想」『スモール・イズ・ビューティフル 人間中心の経済学』、E.F.シューマッハー著、講談社、1986年、p p396)
どうでしょうか。「人間をふくむ生物の生存の場であるだけでなく、人間の健康・美・永続性を保証するもの」が土地なのです。これだけ大切な土地を劣化させ続けていいのでしょうか。言い訳がありません。このまま放置しておくことは、家の土台がシロアリに侵食されているのを放置しておくようなものです。早く農業を育成し、土地の劣化を防がなくてはいけません。






