家永三郎さんの『日本の歴史』、全10巻を持ちながら、今まで積読だった。戦後の歴史に興味が出てきたので、8巻の「戦後の民主的諸改革」のところを読んで、憲法に付随して、民法や刑法など、さまざまな分野にまで改革が及んでいたことを知った。その一つの事例として、次のような朝日新聞記事が紹介されていた。
民主国家建設の基礎となる新憲法が公布された。しかし、これまでの憲法がそうであったように自分自身の日常生活に何のかかわりもないように考えている者があるかもしれない。しかし、この憲法は新しい民法を生み、刑法の改正をうながし、われわれの身近な生活から封建社会の残りかすを拭い去って、軍国主義のいささかのにおいをもふるい落そうとする。その結果、たとえば日本人の生活を支配してきた「家」の制度さえもここに崩壊の淵にのぞもうとしている。結婚が両性の合意にもとづいてのみ成立し結婚相手を選ぶことや、財産権、相続・住所の選定など戸主の権威の下におかれていたものすべてが解放される時が来たのである。 (崩れゆく白川村 『朝日新聞』11月4日号より)
このところを読んで、9条をターゲットにされているが、9条の背後(外堀)には、細かい条文があることを思えば、家制度といったそうした細かいところにまで改革の手が伸びてくるに違いない。それどころか、これまでのさまざまな法改正(有事立法や秘密保護法等々)は、9条の外堀に当たり、外堀から攻めてきて、最後に本命の9条改定という寸法なのかもしれない。改めて、外堀改革の実態を調べる必要を感じてきた。
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