2021年12月11日土曜日

誰もが喜べる喜びを

 最近、またニーチェの言葉を読むようになった。その時の気分で、気に入った言葉も違うようで、今日は、「誰もが喜べる喜びを」という言葉を選んだ。最近、コミニュケーションの分野で、「アサーション」という言葉が使われるようになった。「自分も相手も大切にしながら、自分の意見や考え、気持ちを率直に、正直に、その場にふさわしい方法で表現すること」(『人事労務用語辞典』)だそうで、『アサーションの心:自分も相手も大切にするコミュニケーション』(平木典子著、朝日新聞出版、2015年)と言った本さえ出版されている。
 しかし、ニーチェの言葉を知って、「誰もが喜べる喜びを」というのは、「アサーション」に通じるところがある。「アサーションの心」や、ニーチェの思想が多くの人々に理解されるようになったら、「復讐心や軽蔑心や差別の心」も少なくなり、戦争も、きっとなくなっているに違いない。

 誰もが喜べる喜びを

 わたしたちの喜びは、他の人々の役に立っているだろうか。
 わたしたちの喜びが、他の人の悔しさや悲しさをいっそう増したり、侮辱になったりしてはいないだろうか。
 わたしたちは、本当に喜ぶべきことを喜んでいるだろうか。
 他人の不幸や災厄を喜んではいないだろうか。復讐心や軽蔑心や差別の心を満足させる喜びになってはいないだろうか。『力への意志」(『超訳ニーチェの言葉・1』フリードリヒ・ニーチェ著、東京:ディスカヴァー・トゥエンティワン、2010年、No.28

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