雑誌『暮しの手帖』(2021年6月~7月号)に「毎日があたらしいから」という、舘野泉さんについての取材記事(渡辺尚子文)があった。舘野泉さんの生きる姿勢に惹かれる。
5歳でピアノを始めてから
84歳の今に至るまで
舘野さんの想いは変わらない。
だから毎日全身で弾くのだ
朝起きて、ピアノの前に座って鍵盤に触れる。そのたびに舘野さん「ああー俺は生きているんだな」と思う。ピアノの音が立ち上がる瞬間、あたらしい一日が生まれてくる。
毎日ピアノの練習を欠かさない。気持ちが乗らない日もあるが、休まず弾く。うまくできず、打ち込む日は「今日はここまでだ」と考え、何日かおいて同じ課題に取り組む。 そうやって繰り返すと、ステージで、自分も知らなかった音が鳴る。(『暮しの手帖』、2021年6月~7月号、p6〜7)
舘野さんは読書好きだそうで「物語のあらすじよりも、そこから感じることに惹かれる」というところに共感を覚えた。最後に座右の書一冊が紹介されていた。
常に手元にあるのは『若く逝きしもの』、フィンランドを代表するノーベル賞作家シッランパーの小説だ。舘野さんは高校生の時に偶然、近所の古本屋で見つけた。若く貧しい娘が死の床につきながらも、最後までおのれを生きようとする気力を失わない。その姿に生きる誇りを感じ、折々に読みかえしている。(上同、p9)
0 件のコメント:
コメントを投稿