2021年12月24日金曜日

作品が語りかけてくれるもの

「やなせたかしの世界」展に行ってきた。アンパンマンよりも、雑誌『詩とメルヘン』の表紙絵として描かれたメルヘンの世界が、なんとも夢があって魅力的だった。そして、一番触発を受けたのが、「パレット島」など10枚の「デュエット」シリーズだった。このシリーズを観て、福島県立美術館に観てきた「掌上泥象」のことを思った。なぜ、これらの作品が心に響いたのか。
 それは、頭の中でははっきり見えている。作品が無言で語りかけてくれているのだ。ただ、まだ言葉になっていない。強いて言葉にしてみると、「”テーマ”か”主題”に沿った言葉を集めることで見えてくるものがある」となった。どんなテーマかというと、「戦力で守ることなどできない日本」「民主主義というものの姿」といったことが頭の中にイメージとしてあった。芸術作品が、頭の中にあったものを引き出してくれた、という感じがする。
 話は変わって、「ヘン」という詩があって、「だれもが解かる/ごくやさしい表現で/紙や絵や文章を書きたい・・・・」とあった。思わずメモしたが、私も、そうありたい、と思ってきた。これまで何度か、わかりにくいがいい詩があって、わかりやすい言葉で、音楽で言うところの編曲のようなことをやったことがある。そういう詩もあっていいのではないか、と思って、もっと作ってみたいと思い出した。

『えちごえほん』1977年10月号表紙絵と「パレット島」

0 件のコメント:

コメントを投稿