朝日新聞に、(経済気象台)というコラム欄があったが、今迄このコラム記事は読んだことがなかった。今回は、「心を動かす言葉とは」(2020年10月30日)というコラムのタイトルに惹かれて読んだ。日本学術会議が推薦した会員6人の任命拒否の問題にも言及していたが、「知りたいのは首相の任命権の有無や学術会議のあり方ではなく、『なぜ任命しなかったのか』という一点に尽きる」と単純明快だった。続いて、「その理由をいわなければ説明にはならない。最小限の言葉だけで『言うことを聞け』というのでは、ロシアや中国の非民主主義の国と変わりはない」という。もっともな話だ。
心を動かす言葉については、
心を動かす言葉とは、言葉を発する側に具体的に「こうする」という意思表示があり、聞く側の心に「なるほど」と納得感が芽生えるかどうかが決め手になる。
その点で、菅義偉首相の言葉の乏しさは悲しい。いやむしろ、恐ろしいほどだ。官房長官時代から「問題ない」の連発で、その中身について具体的な説明に乏しかった。
心配なのは、言葉の乏しさが慢性化して、そうした状態に慣れてしまうことだ。そうならないためにも、「おかしい」ことは「おかしい」と言い続けることが大切なのかもしれない。
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