核兵器禁止条約の批准国・地域が、ついに発効に必要な50に達した。これで、日本の政策の一つである核抑止力も、違法になる。この核抑止力についての興味ある発言があった。「日本が変われば世界が変わる サーロー節子さんの憤り」というインタビュー記事(朝日新聞デジタル、2020年10月25日)の中にある次の言葉である。
軍事的な用語として抑止力という言葉を使うけど、核抑止力は、何十万、何百万の人間の命を無差別に焼いたり殺したりしてもいいということを前提にしている。自分たちの身を守るため、相手を抑止するためより強力なものを持つ。互いにどんどん莫大(ばくだい)なカネを使って無駄遣いをしている。
この考えに従えば、武力によって平和を守るというのも、何十万、何百万の人間の命を差し出すことが前提になっていることになる。このことが、どうして分からないのだろう。人間の「生命を差し出すこと」を前提としない安全保障が明確に示されないからだろうか。憲法9条こそ、「生命を差し出すこと」を前提としない安全保障である。だからこそ、日本国憲法を守って、その精神を実践していきたい。
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