2020年10月4日日曜日

安倍政権が残したもの

 朝日新聞コラムに「(古田徹也の言葉と生きる)型崩れした見出しに危惧」(2020年10月1日)という記事が掲載された。
「藤井二冠を殺害予告疑いで追送検」という見出しが各種ニュースサイトに躍ったが、「藤井二冠を、殺害予告疑いで追送検」と読んでしまい、ぎょっとしたが、実際の記事の内容は、将棋の藤井聡太二冠に対して殺害予告をした人物が追送検された、というものだった。こうした「てにをは」の基本がなっていない「誤解を招くような見出し」が目立つ。これでは、「粗雑な言葉の流通により、粗雑な理解や思考が社会全体に蔓延(はびこ)るおそれが、十分に」あって心配だ。というような内容だった。
 形崩れした言葉も問題だが、国会を軽視し、言葉を軽視するのはもっと問題ではないかと思う。公文書に書かれた言葉を、廃棄とか黒塗りという形で抹殺してしまうからだ。朝日新聞GLOBE(2020年10月4日)に、「安倍政権が残したものとは」という見出し記事(三輪さち子著)があったが、「安倍政権が残した最たるもの」が、「国会を軽視」と「都合の悪い言葉の抹殺」ではないだろうか。GLOBEの記事でも、「都合が悪ければ公文書を出さなかったり、捨てたりする。先人が議論を積み重ねた憲法解釈をたやすく変える。自分に反対する国民の意見に耳を貸そうとしない」と書いている。
 安倍政権が残した負の遺産(モリ・カケ・サクラ)は、しっかりと引き継がれている。国民は決して忘れない。菅政権での解明が無理なら、野党連立政権の元で解明していただきたい。

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