2024年7月24日水曜日

創作は救いになる

 図書館で、キケロ著『老境について』を見つけ、ちょっと読んでみました。扉に「老境は青年期のあらゆる歓楽にもまさる値打ちがある。世に老境が惨めなものであるとされる四つの理由――失うこと、体の機能の低下、意欲の衰え、死への接近――を一つ一つ検証し、稔りの時を満ち足りて過ごす心がまえを説く」という紹介がありました。「老境は青年期のあらゆる歓楽にもまさる値打ちがある」というのですから、魅力のある話です。
 最初に、著者の体験談がありました。「私にとっては、この一篇を書きあげるということは非常なる悦びであったので、そのため老境の苦痛を拭いさったばかりでなく、更に老境をやわらげ、かつ楽しいものとなし終えてくれた」そうです。ここを読んだとき、画家大河原愛さんの言葉「どんな闇も、光に変えられる」、「創作は、救いになる」(『朝日新聞be』、2024年7月20日)を思い出しました。まさに、キケロにとって『老境について』を書くことが救いになっていたのです。
 ここで考えました。
 創作は、前頭葉の働きです。ですから、創作に限らなくても、前頭葉の働きを刺激し続けることができれば、そうして前頭葉の機能を向上させていけば、老境といえども、その「苦痛を拭いさったばかりでなく、更に老境をやわらげ、かつ楽しいもの」になるのではないか、と。さて、私の予想は、当たるでしょうか。???

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