写真家土門拳さんも写真集『写真 松川事件』の中で、松川事件の闘いが「民主的自由を守る闘いで」であり、「基本的人権を守る闘いである」(注)と言及しています。そういう意味でも、松川事件の勝利は、民主主義の勝利でもあったのです。そして、戦後民主主義とは何かを教えてくれた生きた教材でもありました。松川事件を語ることは、戦後民主主義は健在なりと語ることでもあるのです。
(注)それにしても、現在起訴されている被告たちを防衛することは大事である。それは正義と真実を守る闘いである。それは労働組合活動の自由、すなわち民主的自由を守る闘いである。それは罪なくして罪におとしいれられることへの防衛、すなわち基本的人権を守る闘いである。それはとりもなおさず、ぼくたち自身の問題であり闘いである。松川事件については、われひとともに無関心ではいられない所以である。(土門拳著「松川事件と伊藤君」『写真 松川事件』、伊藤昭一著、東京中日新聞、1961年、p2)
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