2024年7月16日火曜日

人生の指標となる言葉

 中国文学者っである白川静さんが選んだ「人生の指標となる言葉」は、論語からの、孔子の言葉「芸に遊ぶ」でした。孔子はこの言葉に「人生の最高の境地を託した」(『心を豊かにする100の言葉』、PHP研究所、2014年、p163)そうですが、「最も無心のとき、人は最も神に近づくことができる」といった次の解説(註)は、「人生の至福」について書かれた名文でした。
 同じ中国文学者の守屋洋さんも論語からの言葉「君子は和して同せず」を紹介し、「日本は『和』を重視してきた社会であるが、日本流の『和』はややもすると『同』になりがちなのが問題がある。個性のある、たくましい人間をめざすためにも、「和して同せず」といきたい」(上同、205)という解説でした。
 こうしてみると、今に至っても、中国の文化にどっぷりとお世話になっていることに気づきます。そうでなくても、中国からの漢字があったからこそ、今日の日本文化が存在しているといっても過言ではありません。1日も早く中国敵視政策を辞めでいただきたい。そして、国際社会でも「和して同せず」を貫いて欲しいものです。

(註)画家は画に遊び、書家は書に遊び、学者は学に遊び、科学者は自然の神秘の世界に遊ぶ。遊ぶとき、人は最も無心の境地となる。最も無心のとき、人は最も神に近づくことができる。
 一芸に遊んで、その一生を送ることが、できるならば、人生の至福、これに過ぎるものはないというべきであろう。(上同、p163)

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