2024年3月14日木曜日

縄文時代の豊かさ

 縄文時代に関心を持つようになった経緯は「平和という『記憶の古層』」に書きましたが、調べるほどに縄文時代の豊かさに驚いています。

「『ときめく縄文図鑑』、p27」より

 一番驚いたのが、合掌土偶(『ときめく縄文図鑑』、譽田 亜紀子文、山と溪谷社、2016年、p27)の存在です。多分”祈り”を表現しているのでしょう。死者を埋葬する習慣があったことは知られていました。その際に合掌していたのです。自然発生的に合掌という行為を発見したのでしょう。それにしても、こんなに古くからあったとは、驚きと同時に、合掌を大切に、習慣にしたいと思いました。

土版、秋田県鹿角市・大湯環状列石 鹿角市教育委員会蔵 高さ6cm 

 次は、土版という「数の概念を持っていたと思われる」ものの存在です。穴の数が、1〜5まで揃っているのですから(偶然とは思えません)、足形や手形まであるのですから、5までの数があっても不思議ではないはずです。

 粘土を板状にして焼いたわずか6cm の土版です。前面と思われる面には、棒を突いて作った大きく空いた口と目が見て取れます。そして気になるのが、その下に点で施された模様。正中線に見える身体の中央を貫く5つの点。そして、その両脇には3つと4つの点があり、後ろの面には6つの点があります。口が1つの点、そして目が2つの点だとしたら、これは一体何を意味しているのでしょうか。
 縄文人は数の認識を持っていて、それをこの土版に記したという説もあります。いずれにしても、数で顔を表現するというお茶目さにきゅんとなります。 (『ときめく縄文図鑑』、p 77)

 最後は、やはり、「縄文時代の遺跡を観察してみると、紆余曲折はありながらも続いた1万年以上の長い時間のなかで、大規模な争いがあった痕跡は見つかっていません」(『ときめく縄文図鑑』、譽田 亜紀子文、山と溪谷社、2016年、p6)という事実です。こうした縄文時代の平和の遺伝子は、しっかりと日本人に引き継がれているに違いありません。

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