2024年3月17日日曜日

今後40年のグローバル予測

 未来予測に関心を持っていたので、『2052 今後40年のグローバル予測』(ヨルゲン ランダース著、野中香方子訳、日経BP社、2013年)を読んでみました。地球は人類を何人まで養うことができるのか?この先、食料とエネルギーは足りるのか? 再生可能エネルギーへの切り替えは成功するか? などが論じられていますが、私がもっとも知りたい防衛問題については、一言も言及されていませんでした。残念です。防衛問題なしの未来予測は、信憑性が下がります。
 しかし、原子力については、「原子力発電の終焉」という項目もあって評価できます。ただ、廃炉作業の困難さ、廃棄物処理の問題点なども言及してほしかったです。
 防衛問題について触れていないと書きましたが、「核戦争」についてだけ、次のような簡単な予測がありました。しかし、被害の程度はこんなものじゃない、人類の終焉をもたらすかもしれないほどになる、そんな予測を読んだ記憶を思い出しました。核戦争も被害予想について、もっと科学的な検討が必要ではないでしょうか。この点も、今後の課題です。すでに検討されている内容を探してみます。  

核戦争
 もしだれかが、何か厄介な問題を決着させようとして、巨大な核爆弾をいくつか落としたらどうなるだろう? あなたが思うほどひどい結果にはならないだろう。核戦争は瞬間的に耐え難い痛みと苦しみをもたらし、その放射能は非常に長い間、人々の生活に負荷をかける。
 しかし、世界人口と経済への直接的影響は、ごく限られたものとなる。もし爆弾が一億人を殺すとして(現実に起きたら、被害はその10分の1程度だと私は思うが)これは世界人口の1・4パーセントに相当し、すべての年齢層を同じ割合で殺すと仮定すると、世界のGDPへの影響の割合も同じである。爆弾は世界の経済成長を(成長率が年2パーセントだとして)8カ月後退させ、人口の増加を(成長率が年1・4パーセンだとして)12月後退させる。それは前項で議論した深刻な景気後退よりも、気候変動を止める効力は少ない。
 繰り返すが、核爆弾がもたらす苦しみは計り知れず、まったく無用なことである、そして何の罪もない人たちが、その災厄を背負わされるという理不尽は許しがたい。(p334)

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