2023年9月18日月曜日

弱さを認め合い助け合う

 暁烏敏は『十七条憲法』の解説で、『日本書紀』や『古事記』にまでさかのぼり、「山川国土草木禽獣、あらゆる動物、どん。な人間の上にも神様がその御心を宿させられる」(『聖徳太子十七條憲法講話』、暁烏敏著、日本放送出版協会、1935年、p12)日本独特の宗教観を明らかにしています。
 これまで、「『十七条憲法』の理想」「『十七条憲法』を日本遺産に」「「平和思想の萌芽、十七条憲法」などを書いてきましたが、「『十七条憲法』の理想」は、古びるどころか、ますます輝きが増して現代社会の闇をもてしつつあるようです。『しあわせ』(「考える絵本・7」、辻信一文、森雅之絵、大月書店、2010年)を読んで感じたことです。十七条憲法に通じる箇所は次の通りです。


 都会に働きに出て病気になったぺぺでしたが、
「ファティアと結婚して、農場に帰ってきたぺぺは、
すべてのものに『ありがとう』『おかげさまで』と感謝するようになった。
そして子どもをさずかるたびに学んだのだ。
あれがない、これがない、と文句をいうかわりに、
いま、ここにあるものをありがたく思い、大切にすること。
そして家族や農場の仲間たちとともに生きていることを、
十分に楽しむこと」

「上の娘のロゼッタは生まれてすぐ病気にかかり、
体の半分が動かない。
でもそのせいで家族の幸せがへることはなかった。
だれもがもっている弱さをみとめあい、助けあい、
足りないところをおぎないあう。
そうすれば、みんなもっと幸せになるはずだ。ぺぺはそう思ったんだよ」

『これまで、自分や家族さえよければ、ほかの人たちや、
ほかの生きものたちのことはどうでもいいと考えていたのかもしれない。
そんな自分は恥ずかしい』

「人間が幸せであるためには、他の生き物の幸せが大事らしい」

 どうでしょうか。
「あれがない、これがない、と文句をいうかわりに、/いま、ここにあるものをありがたく思い、大切にすること。//だれもがもっている弱さをみとめあい、助けあい/足りないところをおぎないあう。/そうすれば、みんなもっと幸せになるはずだ」。
 そうすれば、戦争も、貧困も一掃できるような気がしてきました。
「人間が幸せであるためには、他の生き物の幸せが大事」なのです。だからこそ、多くの生き物の棲家を奪う辺野古への米軍基地建設など、やってはいけないのです。 
 

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