戦後の1948年に出版された素晴らしい本を見つけました。『国と共に歩むもの・第1・国と共に甦へる』(森信三著著、開顕社)です。「今回の新憲法の内容は、敗戦の原因を深省した目でこれを読むとき、その根本基調をなすところの人権の尊重を基盤とする民主主義の精神こそは、封建的な古き日本から民族の命が新生するところの基本的骨格を示すもの」であり、であり、「徹底して民族の生命を根本的革新にみちびく民主主義革命」(p194)だ、というのです。戦争放棄については、
わが国の終戦は、そのまま、そこに全人類に対する「戦争放棄」の神の宣言が含まれているわけであります。したがって、我々のこの戦争放棄の宣言は、その意味において、人類に対してこれを予言し、警告する意味があるといえましょう。人類は今やその最後の業を果たさんとしているのであって、我々は一刻早目にその業を果してこれを卒業したわけであります。これを思えば洵に無量の感慨に堪えないのであります。かくして日本の新生と再建とは何といっても全民族を挙げて、この戦争放棄の神意を体するの外ないと思うのであります。(p203)
しかし、「戦争放棄の神意」を理解し、それを「体する」ことを怠ってきてしまった結果が、現在のような軍事大国を許してしまったのです。申し訳ない気持ちでいっぱいです。唯一、憲法の条文についての改憲を許していないことが救いです。
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