2023年7月30日日曜日

『十七条憲法』を日本遺産に

 雑誌『芸術新潮』2010年1月号は「わたしが選んだ日本遺産」という特集だった。そこで日本の国旗も、日本遺産として取り上がられていた。その理由は、「現在、世界の国旗はどれも、端的に抽象化されたデザインの傑作ばかり。その中でも日本の国旗のシンプルさは群を抜いています。白地の中央に赤い正円のみ。素晴らしすぎる!」(小西康陽著『芸術新潮』、2010年1月、p171)というものだった。
 この一文を読んだとき、日の丸から『十七条憲法』第一条「和を以て貴しと為し、忤(さか)うこと無きを宗と為す」を思い出した。『十七条憲法』の”和”は、”日の丸”そのものではないか、と思ったのである。そして、『十七条憲法』も、大切な日本遺産の一つにすべきである、と思った。
 もし、「和を以て貴しと為」すことができれば、そこには争いなど存在しない。つまり、「政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し」した日本国憲法が目指す国は、『十七条憲法』の精神を実現することでもあったのである。
 それでは、世界最古の憲法は、どこの国の、どのような法典であろうか、諸説あるようだが、ネットによれば、

1215年にイギリスで制定された「マグナ・カルタ」が源流で、1789年のフランスで制定された「人間と市民の権利の宣言」では人権と国民主権が宣言され、アメリカ独立戦争以降、国民が憲法で国家権力を制限するものと捉えられる。
 とあった。
 しかし、606年に制定された『十七条憲法』こそが、国のあるべき姿を示した最古のものと言って良いのではないだろうか。

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