それでも、、知の巨人といわれた加藤周一さんが「九条は、はっきりいえば米国のご機嫌を取る。媚びるために変えられようとしているのでしょうが、それは安全の問題とは別に、独立国としての誇りを傷つけ」(『加藤周一対話集 6』、p 25)ると発言していたのです。米軍基地があろうとも、九条を守っていれば、最低限、独立の誇りは守れるというのです。
加藤さんはまた、「米国が方々で戦争をはじめれば、確かに兵隊が足りなくなって、第二段階で、空と海は米国が引き受けるから、米国への協力として陸の兵隊を引き受けろと要求してくる可能性がある」(上同、p 29)とも言っています。そのとき、「それを断れるか断れないかということが大きな問題になるでしょう」と。兵器を買う要求は、金で済むから受け入れても、自衛隊員の命に関わるとなったら、九条を根拠に抵抗できます。やはり、九条は最後の砦になりそうです。
九条は独立国として存在するために守る。九条は、はっきりいえば米国のご機嫌を取る。媚びるために変えられようとしているのでしょうが、それは安全の問題とは別に、独立国としての誇りを傷つけます。独立国としての誇りに関する限り、九条は守ったほうがいいです こちらの方が安全だという理屈のほかに、九条を守るほうが、独立国としての誇りを保てるではないかという一項が入らないと、この議論に勝負をつけることは難しいという疑いがあるのです。(『加藤周一対話集 6』、加藤周一著 、かもがわ出版、2008年、p25〜26)
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