改めて、「戦争絶滅へ、人間復活へ」という書名の意味について気づいたことがある。「戦争絶滅」への道と、「人間復活」への道とは、車の両輪の如く切り離せない、ということである。逆に考えれば、憲法を変えて「戦争をしやすくする」道は、「人間性を剥奪しやすくする」道でもある、ということである。
つまり、「平和は創っていくべきもの」で述べたように、単純に「人間性を追求する」ことも、結果的には「戦争絶滅」への道を追求する道でもあるのだ。なぜなら、
戦争というものは、戦場でも国内でも人間破壊です。人間ではなくなって、一種のケモノ状態になる。そして、相互不信になる。軍隊とは命令と服でしょう。軍隊の命令と服従という体制を維持していくためには、軍人だけでなく、一般の国民までが、さっき言ったような相互監視の形をとるんです。 戦争のなかから正義が生まれる、なんてことはまったくありえないね。敵に対して憎悪をかきたてるということが土台にあって、その憎むべき相手を皆殺しにする。そればかりか、日常生活でもお互いが信じ合えない状態になっていく。(上同、p53)
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