分かりやすいイラク戦争に関する説明があった。そこで、遠い国のこととはいえ、日本も、大きく関与していたことを知った。 「イラク戦争では横須賀母港の二隻のイージス艦が、巡航ミサイル・トマホークを発射して戦争が始ま」り、「先制攻撃のあと横須賀母港の空母キティーホークの艦載機が五〇〇〇回以上の攻撃を行い」、その結果、「一九万人。その七割の一三万四〇〇〇人」もの一般市民が犠牲になっていたのだ。
横須賀基地を母港とする空母機動部隊は、湾岸戦争、イラク戦争で、先制攻撃の中軸を担ってきました。イラク戦争では横須賀母港の二隻のイージス艦が、巡航ミサイル・トマホークを発射して戦争が始まっています。先制攻撃のあと横須賀母港の空母キティーホークの艦載機が五〇〇〇回以上の攻撃を行いました。
イラク戦争の犠牲者は一九万人。その七割の一三万四〇〇〇人が、戦闘に巻き込まれて死亡した一般市民といわれています。アメリカ軍兵士の戦死も四五〇〇人を超え、除隊後の自殺者や戦争後遺症に苦しむ元兵士の多さが深刻な問題となっています。
開戦理由とされた、フセイン政権による「大量破壊兵器の保有」も、「テロリストをかくまっている」も事実ではなかったことが、米国自身の調査で明らかになっています。二〇一六年七月には、同盟軍であったイギリスの独立調査委員会(チルコット委員会)も、「侵攻は法的根拠を十分に満たしていたと言うにはほど遠い」と調査報告書を発表しました。
基地の街に暮らす市民として心に重くのしかかるのは、こうした国際法に反した先制攻撃による軍事力の投入が「平和」を遠ざけ、より大きな混乱を作り出しているという現実です。歴史学者のエマニュエル・トッドは「1S(イスラム国)を生んだのは、アメリカのイラク侵攻だ」(朝日新 聞、二〇一五・二・一九)と指摘します。欧米諸国が過去数十年にわたって繰り返してきた空爆や地上戦が、夥(おびただ)しい数の中東の市民を犠牲にしてきたことが、今日の「テロの脅威」を呼び込んでい ます。(新倉裕史著「横須賀基地と原子力空母」『私たちは戦争を許さない:安保法制の憲法違反を訴える』、安保法制違憲訴訟の会編、岩波書店、2017年、p 33~34)
このところを読んで、「一事が万事」という言葉が脳裏に浮かんだ。米軍がやってきたこと、これからやろうとしていることも、同じようなことであろう、ということだ。このような米軍と自衛隊は足並みを揃えてきているわけだが、自衛隊も、日本も、同じようなことをするようになってしまうのか、と思うと、やりきれない。安保条約の支持者さん、もう目を覚ましてもいいのではないですか。
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