2022年1月3日月曜日

家畜のように扱われたマーシャル人

 核兵器禁止条約第一回締約国会議が三月に開催される。この会議に呼応して「核に平和奪われた島々:マーシャル諸島」という記事(2022年1月3日『赤旗』)を読み、唖然として、今まであまり深く知らなかったことを恥じた。「米国は1946年から1958年にかけてマーシャル諸島・ビキニ環礁とエニウェトク環礁で67回原水爆実験」をおこなっていたのだ。12年間にわたって、しかも年平均5.5回もの実験をおこなっていたのだ。
 無人の島で、自国領でのことなら、少しは話がわかる。しかし、実際に住んでいた島民は、半ば強制的に隣のロンゲリック環礁に移されての実験である。改めて地図を見てわかったが、ビキニ環礁とロンゲリック環礁との距離は、およそ150Km。したがって、風向きによっては、死の灰をまともに浴びるであろうことは容易に想像がつく。
 そんな島民に対し米軍は、「冬眠をクワジェリン米軍基地に収容して名札をつけて写真を撮り」、「治療と称して放射線の人体への影響についてデータを収集し」たという。島民の一人に、米国が公式に認めたビキニ水爆の唯一の犠牲者(レコジさん)がいる。レコジさんの母であるミツワ・アンジャインさん(故人)は「アメリカ人は、マーシャル人を家畜か動物のように扱った」と訴えたそうだ。このような米軍と同盟を結んでいるのが、なんとも情けない。
 核禁止条約の第六条が「被害者に対する援助及び環境の修復」であることも、初めて知った。そうであるならば、アメリカは率先して条約を批准し、「被害者に対する援助及び環境の修復」に努めるべきである。アメリカには、そうした義務もある。



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