1776年にイギリスから独立を果たして以来、アメリカ合衆国による軍事行動の回数は、大規模な戦争から小規模な軍事作戦まで含めれば、2010年の時点で250回をすでに超えている。つまり、ほぽ一年に一回の割合で何らかの武力行使が発生していることになる(そのなかでも最長のものは、一世紀以上にわたって続けられたアメリカ先住民に対する軍事行動である)。世界に冠たる民主主義国家を自認するアメリカは、戦争国家というもう一つの顔を常に保持してきた。(『世界文学への招待』、放送大学教科書、p43
私は、アメリカ先住民に対する軍事行動が一世紀以上にわたって続けられたことに驚き、西部劇に対する見方が一変してしまった。偶然にも、署名につられて手にした『戦争中毒:アメリカが軍国主義を脱け出せない本当の理由』(ジョエル・アンドレアス著、きくちゆみ監訳、合同出版、2002年)に、アメリカ先住民に対する虐殺の記述があった。
この「明白な運命」はすぐにアメリカ先住民(インディアン)に対する虐殺的な戦争へとつながっていった。米軍は情け容赦なく先住民の土地を奪い、西へと追いやり、抵抗する者たちを虐殺した。(明白な運命:キリスト教徒による新大陸の獲得と開拓を神に与えられた明白な使命とする考え方で、18世紀以来先住民迫害と領土拡張の正当化に使われた。『戦争中毒』、p7〜8)このような「戦争中毒」のアメリカと日本は、軍事同盟(安保条約)を結び、共同訓練もしてきた。だが、一緒に戦争することなく、現在に至っている。なぜか。憲法九条が防波堤になってきたからである。まずはこの事実を謙虚に受け入れ、アメリカとの軍事的な結びつきは断ち切った方が良いことに気づくべきであろう。
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