2021年8月5日木曜日

人が人として生きられる時代

 朝の連続テレビ小説「あぐり」の再放送を観ている。主人公の「あぐり」は、あぐり美容院を経営している。そんなあぐりが、「ぜいたくは敵だ」ということで、パーマネントの自粛を求められる時代、「勝ってくるぞと勇ましく」と若者が戦地に送られる時代に、あぐりの夫「エイスケ」が子供達の前で、未来社会について話す場面があった。その中で言った言葉「人が人として生きられる時代」がきっとくる、という言葉が、ずっしりと心に残り、今は、 「人が人として生きられる時代」だろうか、と自問してしまった。
 そこで心に浮かんだことは、新型コロナウイルス患者について、政府が感染者の急増地域で「入院制限」を打ち出したことである。これだけ科学も、医学も進歩した社会で、伝染性疾患であるにもかかわらず、自宅療養を政府の方針で進めるとは、なんたる政治的貧困であろうか。
 重症化への不安を抱えながら自宅療養せざるを得ない人の心境を考えると、なんともやるせない気持ちだ。自由に、望む医療を受けられないというのは、まさに基本的人権の侵害そのものではないか、と、そこまで考えてしまった。望む医療も受けられないようでは、とても、「人が人として生きられる時代」とは言えない。
 一方で、東京五輪の強行が進んでいる。やはり、どう考えてもおかしい。スポーツも大切だが、命あってのスポーツである。それゆえ、優先順位としては、新型コロナ対策であり、そのためにの医療体制の整備であろう。

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