2021年8月22日日曜日

世界壊滅を阻止する力

 「日々に失格し/日々に脱落する悪たれによって/世界は/壊滅の夢にさらされてやまない」何というストレートな、見事な表現でしょう。”悪たれ”による「世界壊滅の夢」を実現させてはいけない。”悪たれ”による「世界壊滅の夢」は阻止しなけらばならない。つくづくそう思う。
 湯川秀樹などの科学者は、科学の力で核兵器による世界壊滅の危機を警告してきたが、茨木のり子は、文学の力、詩的眼力によって、世界壊滅の危機を予感したのかもしれない。
世界壊滅を阻止する力

ひとびとは
怒りの火薬をしめらせてはならない
まことに自己の名において立つ日のために

ひとびとは盗まなければならない
恒星と恒星の間に光る友情の秘伝を

ひとびとは探索しなければならない
山師のように 執拗に
<埋没されてあるもの>を
ひとりにだけふさわしく用意された
<生の意味>を

内部からいつもくさってくる桃、平和

日々に失格し
日々に脱落する悪たれによって
世界は
壊滅の夢にさらされてやまない。(ここまで「内部からくさる桃」『対話』、茨木のり子著、童話屋、2001年」から)

”悪たれ”による「世界壊滅の夢」を
   実現させてはいけない
”悪たれ”による「世界壊滅の夢」は
   阻止しなけらばならない

「世界壊滅」は戦争から始まり
「戦争」は、兵器から、戦力から始まる

 だって
 兵器が、戦力がなかったら
 戦争にならないよ

 アメリカ社会では
 銃乱射事件が絶えない
 銃の所持が認められているからだ 
 でも日本では
 銃乱射事件など、皆無に等しい
 銃の所持が禁止されているからだ

「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」
 そう決意した日本国憲法こそが 
「世界壊滅」を阻止する 
 大きな力なのだ

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