2021年8月27日金曜日

硬直した政府なんか置き去りにして

  最近、いろんな茨木のり子詩集を読んでいるが、宝探しをしているようで楽しい。今日も、一つ宝物を探し出せた。「地球のあちらこちらでこういうことはで起こっているだろう/それぞれの硬直した政府なんか置き去りにして/一人と一人のつきあいが/小さなつむじ風となって」という「あのひとの棲む国 —— F ・Uに —— 」からの言葉である。

雪崩のような報道も ありきたりの統計も
鵜呑みにしない
じぶんなりの調整が必要である
地球のあちらこちらでこういうことはで起こっているだろう
それぞれの硬直した政府なんか置き去りにして
一人と一人のつきあいが
小さなつむじ風となって

電波は自由に飛びかっている
電波はすばやく飛びかっている
電波よりのろくはあるが
なにかがキャッチされ
なにかが投げ返され
外国人を見たらスパイと思え
そんなふうに教えられた
私の少女時代には
考えられもしなかったもの(詩「あのひとの棲む国 —— F ・Uに —— 」より、『別冊太陽・茨木のり子』、p140)
 すでに科学者の世界では、あちらこちらで世界の科学者が力を合わせて研究を進めている。宇宙ステーションなどその典型である。「それぞれの硬直した政府なんか置き去りにして/一人と一人のつきあいが」実を結んでいる成果であろう。

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