2021年8月10日火曜日

日本にも難民問題はあった

 難民問題といったら「ヨーロッパなど外国でのこと」と思っていたら、日本にも難民問題はあった。赤旗日曜版(2021年8月8・15日号)コラム「(風の色)入管法が縛る若者の未来」を読んで初めて知ったことである。それは、「東京クルド」というドキュメンタリー映画の紹介記事だが、難民申請をしても「仮放免」しかもらえないクルド人たちが、東京周辺だけで1500人もいるという。このコラムを読んで、難民と「仮放免」は何が違うのか、なぜ難民申請が認められないのか、なぜ「仮放免」の者は労働を禁じられているのか、分からないことだらけであることに気づいた。(こういうのを「無知の知」というのかもしれない)そういうわけで、『クルドの夢ペルーの家 日本に暮らす難民・移民と入管制度』(乾英理子編著、論創社、2021年)、『クルド人もうひとつの中東問題』、川上洋一著、集英社新書、2002 年という図書館で見つけた本を読んでみたいと思った。

「東京クルド」で描かれるのは、難民申請をしても「仮放免」しかもらえないクルド人たちです。トルコで身の危険を感じたクルド人たちは亡命し、東京周辺だけで1500人もいるといいます。一番の理不尽は「仮放免」の者が労働を禁じられていることです。どうやって生きていけというのでしょう。
 入管が目をつぶるのは工事や解体の現場のみ。私はこれまで工事現場に外国人労働者が多い理由は、言葉ができないからだろうと漠然と思っていました。
 しかし「東京クルド」の主人公は、来日時にはこどもで日本の公教育を受けて日本語に不自由しない若者たちです。本来バイリンガルを活かした仕事につける彼らの可能性が、「労働禁止」という決まりのために大きく制限されているのです。故郷に帰ることもできず、夢を諦めたり妥協しなければならない若者の現実を、ぜひ多くの方に見て感じてもらいたいです。(音楽家・文筆家・寺尾紗穂著)

0 件のコメント:

コメントを投稿