一時、天皇が諸外国を歴訪したことがあった。概ね、好意的に受け止められていたと思ってきた。そう感じたのは、マスコミの報道によるものだったのかもしれない。というのは、『日本の戦争責任 下』(若槻泰雄著、原書房、1995年)に、『外国人の見た天皇』(海老坪勇・神谷尚佳訳、原書房、1971年)が紹介していたので読んでみた。なんと「侮辱」という項目があって、「私見ではあるが、彼の訪問こそ、彼が指揮し、統率した国家によってさんざんなめにあわされた人たち、また、死んでいった人たちに対する侮辱行為であると思う」(p67)と書いてあった。
またそこには、あまり聞いたことがない名前の日本軍捕虜収容所とそこでの捕虜への過酷な扱いも紹介されていた。そして「日本軍が犯した主要な戦争犯罪は、捕虜の待遇に関してである」(p61)と書かれていた。こうした戦争犯罪には、しっかりと向き合ったいかなければならないと思った。
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