2020年12月25日金曜日

人間が犯す最大の暴力で愚かさの極地は?

 戦争については、その本質を伝えようと、さまざまな表現で、語られてきた。『戦争の悲惨・天才ゴヤの第二版画集』(谷口江里也著、未知谷発行、2016年)で語られた”戦争について”の表現も、圧巻だった。

 ゴヤが「戦争の悲惨」を描いたのは、まさにそのような時だった。そしてこの版画集は、単に侵略者であるフランス軍を非難するのでも、それに抗して闘う民衆を讃えるのでもなく、人間が犯す最大の暴力であり、愚かさの極地でもある戦争そのものの非道や悲惨さを直視するものだった。
 しかも、戦争が街や命ばかりではなく、敵味方を問わず、いかに人間性を破壊するかを描いた、あまりにも危険なこの作品は、結局、発表されることなくゴヤの手元に秘蔵された。(p2〜3) 

 戦争はいうまでもなく、人間が集団で他の人間の命を奪い、健やかな暮らしや喜びを育む舞台であるはずの家や街を壊す、人間が犯す最大にして最悪の、醜悪極まる悲惨な暴力にほかならない。(p4)

 このような戦争の道具が、いうまでもない軍備、そうした軍備に税金をどんどん注ぎ込む、その愚かさに、どうして気づかないのだろう??

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