平野貞夫さんの著書『野党協力の深層』という本の紹介もあったが、読んでみたい。
学術会議の任命拒否問題で考えるのは、憲法で保障する「学問の自由」の大切さです。科学の分野では、真理は少数意見から生まれます。少数意見、異論を認めるということは、人間の進歩の原点です。ガリレオもニュートンも、アインシュタインも、最初は少数意見です。だから 学問の自由が大切なのです。
政治分野で少数意見、異論を大切にするのが議会制民主主義です。フランスのことわざにも、「私はあなたの意見には反対だ。だがあなたがそれを主張する権利は命をかけて守る」(ヴォルテール) というのがあります。
菅首相には、相手の異なる意見を聞く、認めるという姿勢が欠落しています。官房長官時代の記者会見を見ても説明もせずに異見を封殺している。今回の任命拒否も「理由は言わないが、政府にたてつく考えのものは任命しない」というのが実際のところです。こんなことをやっていたら、議会政治での少数意見の排除に突き進みます。戦前の復活です。議会制民主主義はイコール政権交代政治だと考えています。現在は少数でも、様々な状況の中で多数になる可能性を前提に、少数と多数が国民の意思によって変更できるのが議会制民主主義の意味です。これが独裁化を防ぎ国民主権を守る仕組みです。野党は政権交代の「覚悟」が必要です。腹を据えて政権交代を目指し、総選挙をかたなくてはなりません。新型コロナウィルスの感染拡大の中で国民の命と暮らしをどう守るか。新型コロナ対策も大事だし、その後の食糧危機を見据えた対策も必要です。(元参院議員 平野貞夫談『赤旗日曜版』、2020年12月12日、強調は引用者による)
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