この国はものすごく貧しいよ!
えっ! 何それ!、て感じだった。
しかし、鷲田清一さんが選んだ折々のことば(朝日新聞、2020年12月9日)、「この国はものすごく貧しいよ。とっても貧しいんだよ。(辰巳芳子)」の解説を読んで納得した。
低い食料自給率、とくにたんぱく源が十分に調達できないこの国の食の基盤の弱さを、戦時中より今日までずっと骨身にしみて感じてきたと、96歳の料理家は言う。一つ事が起きれば供給が断たれるような脆(もろ)い構造をそのまま次世代に手渡すことはできないと、大豆を育てる運動を始め、調理法の基本を今も伝授する。朝日新聞デジタルでのインタビュー(10月12日配信)
食料自給率の低さは感じていたものの、「たんぱく源が十分に調達できないこの国の食の基盤の弱さ」という観点は抜けていた。その上最近は、輸入小麦に頼るパン食が増え、主食の米食の割合が減ってきている。このような状況の中で「一つ事が起きれば」どうなるか。コロナ禍によって急に現実味が帯びてきた。
自給率といえば、エネルギー自給率も問題だ。再生可能エネルギーに転換する必要性は、自給率の観点からも急がなければならない、と思った。食料とともに、供給が断たれれば命に直結するからだ。
このように考えてくると、自給率の問題は、戦争の問題、憲法の問題へと発展してくる。「一つ事が起きれば」の”一つ事”に”戦争”が入ってくるからだ。それゆえ、「敵基地攻撃能力」などとんでもない話で、憲法の指し示している道を忠実に実現して戦争を防がなくてはならない。
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