それでは、「憲法の価値」というものは、どういうものだろうか。憲法学者の木村草太さんの言葉を紹介する。
我々は皆、 一人ひとり異なる個性を持つが故に、誰しもが何らかの意味で少数派である。このため、特定の価値を押しつけ、少数派を排除する国家は、結局のところ、どの国民からも、どの外国からも信頼されなくなり、正統性を失ってしまう。だからこそ、平和と人権を尊重し、権力を分立して、多様な価値の共存の枠組みを維持しなければならない。多様な個性を持つ人々が、互いに尊重し、共存するための知恵が憲法なのである。
こうした憲法の理想を、「非現実的」,「夢物語」と言う人もいる。しかし、「すぐに実現できない」という理由で理想を捨てるのは誤っている。多様な個性の共存という理想を掲げるからこそ、我々は、現実と粘り強く格闘する勇気を持つことができるのだ。真に「現実的」であるとは、安易な相互不信に流され他者を攻撃することではなく、しっかりした理想に向けて、一つ一つ現存する課題と冷静に向き合うことである。(木村草太著「目標が不明確な改憲は『NO』今こそ憲法が実現する価値を再認識すべきである」『文藝春秋オピニオン2014年の論点100』、p117)
すなわち、「平和と人権を尊重し、権力を分立」という条件が成立して初めて、「多様な個性を持つ人々が、互いに尊重し、共存する」ことも可能になる。これこそ、憲法が実現する価値ではないだろうか。
木村さんは、「武力行使は、行使する側にとっても、行使される側にとっても、広く深い影響を与える。慎重の上にも、慎重な検討が必要だろう」(同、p116)とも書いている。ちょっとでも一五年戦争のことを考えれば、当然のことである。
繰り返すが、憲法の価値が軽視され続けているからこそ、憲法の素晴らしい価値を再認識し続けるべきなのである。いや、再認識し続けたい!!
木村さんは、「武力行使は、行使する側にとっても、行使される側にとっても、広く深い影響を与える。慎重の上にも、慎重な検討が必要だろう」(同、p116)とも書いている。ちょっとでも一五年戦争のことを考えれば、当然のことである。
繰り返すが、憲法の価値が軽視され続けているからこそ、憲法の素晴らしい価値を再認識し続けるべきなのである。いや、再認識し続けたい!!
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