2020年3月27日金曜日

軍隊の存在が戦争をひき起こす

「戦争が起るから軍隊が必要なのではなく、軍隊が存在するから戦争が起るのである」何という名言だろう。以下の文章は、『法令ニュース』(一九九四年一月号)で企画した「新春アンケート」に答えたものである。このようなことを知ると、家永三郎さんの他に、どんな人が、どんな回答を寄せているのだろう、と気になってくる。
(残念ながら、図書館では見つからなかった。でも、国会図書館にはあって、「図書館向けデジタル化資料送信サービス」を利用して読めそうなことがわかった)

改悪反対、軍隊の存在が戦争をひき起こす
 憲法改悪に絶対反対。戦争が起るから軍隊が必要なのではなく、軍隊が存在するから戦争が起るのである。人類の長い歴史のなかで、戦争が起ったのは決して最初からではない。戦争が歴史的条件に基いて生ずるのだから、その条件を改めることによって戦争を消滅させることができる。
 一五年戦争のにがく恥ずべき体験にかんがみ、陸海空車その他の戦力の不保持を憲法で定めたのは、人類の歴史を改める先駆的なかがやかしい決断であった。そのような高遠な理想だけでなく、
 ㈠兵器発達の現状からして、長い海岸線に危険物の充満している日本の安全を軍隊で守ることは不可能となっている。
 ㈡軍隊は戦闘を至上目的としているから、どんな残虐行為(例えば七三一部隊、沖縄での邦人虐殺等々)でもあえてする。
 ㈢武器を輸出して地域紛争を激化させた国々の「国際貢献うんぬん」は聞いてあきれる。
 以上のような現実的判断からも、日本は世界諸国に軍備全廃を呼びかけるのが最も有効適切な「自衛」である。(『憲法・裁判・人間』、家永三郎著、名著刊行会、1997年、p40~41)


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