「賢人の考え必ずしも真にあらず」そう感じた言葉があります。「人間は、死を克服することができなかったので、自分を幸福にするために、それをあえて考えないようにくふうした・・・・」(パスカル)と「自由な人間は、何よりも死について考えることがない。彼の知恵は、死についての省察ではなく、生についての省察である」(スピノザ)です。
ちょっと読むと、確かに、いつかはやってくる死です。それをあれこれ考え込んでもしようがない面もあります。しかし、死に様というものにいろいろあることを考えると、どのような死を選択すべきかを考えたくなるのも自然です。つまり、人間は、死を避けることはできないけれど、死を選択することはできるのです。もちろん、自分では選ぶことができない「不慮の死」というものもありますが。
先ほどの言葉は、「考える」でなく「思い悩む」とか「気に病む」にすれば、いくらかは真実に近くなります。どちらも生産的な言葉でないからです。どちらにせよ、よりよい”死を選択できる”ためにも、死について「思い悩むのではなく考えること」は重要なことなのです。
0 件のコメント:
コメントを投稿