2024年10月27日日曜日

目的を実現していく意志力(26日分)

 大江健三郎さんが憲法を守る集会で、「想像力とは、人間の生きる力をビジョンとして表すものだと思います。この点で、憲法とは、武力亡き平和を実現しようという想像力を表現しています」(赤旗日曜版、2004年 10月 3日)と言っています。確かに日本国憲法の第9条は、未来社会のあるべき姿を想像力の力で描き出しています。そのビジョンが、今まで、われわれ日本人の生きる力になってきました。
 会社の組織にも、家族にも、想像力を駆使して作った、生きる力になるようなビジョンが必要です。人間一人ひとりのビジョンも必要です。こうしたビジョンは、馬の前にぶら下げられたニンジンのような働きをするのかも知れません。
 しかし、必要性は分かっても、すぐにビジョンを描けるとは限りません。走ったことがない人にマラソンが無理なのと同じことです。
 でも大丈夫です。走る練習を続ければマラソンだって走れるようになるように、毎日、小さなビジョンを描き続ければ、将来の大きなビジョンも描けるようになるものです。そういう意味からも、どんな些細なことも、To-Do メモとして、始めにビジョンとして紙なりパソコンに描いてから実現するようにすることが大切なのです。(2006年07月13日)
 そう言えば、フォイェルバッハ『キリスト教の本質』からの引用として紹介されていた「人間は目的なしでは無である」という言葉を思い出しました。それほど人間には目的が重要ということなのでしょう。しかし、目的を持っているだけでは不十分なのです。目的を実現していく意思の力、意志力も必要なのです。目的を書き、それを忘れないように読み返すことで、意志力が高められ、目的が実現されるのです。
 車はハンドルで目的に向かうことができますが、ガソリンが無ければ車は走りません。ガソリンに相当するのが意思力なのかもしれません。(2024年10月26日第二稿)

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