2024年10月11日金曜日

死の恐怖対策

 震災のあった頃、「死の恐怖対策」という文章(注)を書いていました。前頭葉を発達させる、鍛えることが長寿を支えているらしいことは感じていましたが、前頭葉を鍛えることは、同時に死の恐怖も和らげてくれそうです。

(注)3月の大震災後、都内の売り場からトイレットぺーバーが消える事件が起きた。東京に住む多くの人がトイレットぺーバーがなくなると信じ買いに走ったことが原因らしい。もっとも抽象度が低い大脳辺縁系あたりで発生した恐怖の情動がそうさせたもので、情動が優位になった時点では物事を冷静に判断できなくなるのである。
 ところで、死の恐怖も、抽象度が低い大脳辺縁系あたりで発生した情動であることに変りがない。ということは、同じような環境にありながら物事を冷静に判断できた人がいたように、抽象脳を鍛えることで、死を冷静に受け止められるようになるのではないだろうか。哲学者のカントや物理学者のアインシュタインが、その良い例である。
 たとえば、カントは「これでよし」と言って世を去ったというし、アインシュタインも、「自分の地上での仕事はおわった」と,まるで近づく自然現象でも待っているかのように,死をおそれず,静かに、感傷もなく,悔いもなく,この世を去っていったそうです。(『40代からの脳と体のバランス健康法』,久保田競著,築地書館,1994年,p176~177)どちらも、抽象脳の天才と言っても良いような人である。カントやアインシュタインに少しでも近づくことで、死の恐怖を乗り越えたいものである。2011年12月12日月曜日

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