2024年8月25日日曜日

太平洋戦争の真相に迫る

 ショッキングな本に出会いました。『今の繁栄は戦没者の尊い犠牲の為か 誰も書かなかった太平洋戦争の真相』(中村治著、かまくら春秋社、2024年)です。
 この本は、いきなり特攻隊の解説から始まるのですが、著者の問い「日本は何の為に戦ったのでしょうか」は、深く考えもしなかった問いでした。しかし、日本を守るため、家族のため、という一般的な回答で、思考停止状態だったことに気付かされたのです。
 日本は終戦間近までは侵略されていませんでした。果たしてこの多くの戦没者は日本を守る為に犠牲になったと言えるのでしょうか。何の為に命を捧げたのでしょうか。何百万人という人達が何の為に犠牲になったのでしょうか。
 二〇二三年三月十五日の新聞に漫画家の故松本零士氏の言葉が紹介されました。「日本人は国や家族のために戦った」とあります。多くの日本人はきっとそう思い込んでいたのではないでしょうか。
 いったい遥か遠い太平洋のアッツ島やラバウル、ニューギニアなどの人達が日本を侵略したでしょうか。日本人は外国の侵略から国を守る為に戦ったのではありません。(p28〜29)
 では何の為に戦ったのでしょうか。
 「殆どの戦没者は外国から日本を守る為に死んだのではなく、上からの命令で日本から遙か遠い太平洋やアジアの国々を攻撃し、反撃されて亡くなった」(p8)というのです。
 改めて、旧日本軍の侵略軍としての実態が浮き彫りにされました。それに、戦艦大和が片道燃料だったことを初めて知りました。戦艦大和まで、特攻隊だったのです。何という日本軍だったのでしょう。その精神が自衛隊に引き継がれているのではないか、そんな疑惑まで生まれてしまいました。

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