一六七 自分自身のために書く。(原文は傍点)—— 思慮ある著作家は自分自身の後世以外のどんな後世のためにも書きはしない、すなわち、自分の老年のために書くのであって、それはその年齢になってもなお自分というものを楽しむためである。(p103)一六七の訳注、古典文献学者ヴァレンティン・ローゼの、『アリステレスの偽書』(一八六三年)における言葉「各人は自分のために書く」(sibi quisque scribit) による。ヴァレンティンのこの言葉をニーチェは一八六七年秋から六八年初めにかけて繰り返し論評し、引用している。p434四〇五 人間への祈り (原文は傍点)—— 「われわれの諸徳を赦したまえ」――人間にはこう祈るべきである。
四〇五の訳註 『マタイ福音書』六の一二「われらに負債ある者をわれらの赦したるごとく、われらの負債をも赦したまえ」をもじった。p440
訳註の「ヴァレンティンのこの言葉をニーチェは一八六七年秋から六八年初めにかけて繰り返し論評し、引用している」からニーチェの勉強ぶりがわかって、大いに勉強になりました。
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