法治主義というものが政治の基本であることは理解していたつもりでした。しかし、ヒューマニズムとか、倫理という概念に惑わされ、法治主義というもの理解を曇らせてしまったようです。実は、東洋の思想家「韓非子の法思想」(注)というものを知って、「法治主義」というもの、「政治の基本」というものを真に理解できました。
韓非のいうことが真ならば、真と認めるならば、今の政治というものは政治の基本から逸脱していることになります。事実、逸脱しているにも関わらず、その現実を真実と思い込んでいる、あるいは思い込まされているのです。
今こそ、政治の基本に立ち返る必要がありそうです。いや、立ち返るべきなのです。
(注)韓非にいわせれば、法律がしっかりと整えられ、それが確実に運用されるのが政治の基本なので、君主たるものに、仁とか愛などという要素は不要である。
(中略)
韓非は、安っぽく愛とかとヒューマニズムとかをけっしてふりまわさないで、きわめて冷たい目で人間を見るのである。韓非の思想は、言わば人間不信の念が基本になっているのであるが、 あらゆる人間が悪者だというのでなく、置かれた環境によっては、人はどんな行動をとるかわからないことを忘れるなと、韓非は警告しているのである。(「韓非子の法思想」『法令ニュース』、官庁法令出版、1974-04、p63)
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