2024年8月19日月曜日

平和を創る初めの一歩

 昨日「平和は創るもの」と書きました。
 それでは、そのためのはじめの一歩は何でしょうか。それは、平和実現への意志ではないでしょうか。そんなことを考えていたら、具体的な提案が詳しく紹介されていました。意志(情熱)と、理想と、計画が力を合わせていくわけですが、ここでの理想を日本国憲法の理想に置き換えれば、いかに日本国憲法を実現していけばいいか、ここに示されているのではないでしょうか。
 理性主義者のヘーゲルは、いかなる偉大なととも、ライデンシャフト、情熱なくして成されえなかったという。そして一つの歴史的理性が、ある英雄の中に具体化し、一つの情熱となって時代を動かすというのである。
 ほんとうに、偉大なことを成さしめるのは、かかる情熱である。必ずしも、偉大なことをなす場合とは限らない。何事をか、われわれが、成すには、何よりも必要なのは情熱である。
 強い情熱をもち、そして、その理想が、高い情熱に裏づけられていたら、いっそうすばらしい。そして、その情熱の中に、歴史的理性が、多く無意識に含まれていることすらあるのである。
 しかし、情熱だけで事はできない。情熱と共に必要なのは意志なのである。意志は、情熱を具体化し、そして、それを永続化せしめる。
 一つのことを成し遂げるには、やはり一つの計画が必要である。この計画を意志と理性の協力を得てつくるのである。計画が不十分であれば、事は必ず失敗する。できるだけ、計画は精密にする必要がある。
 歴史を見ると、権力の争いにおいて、できるだけ、精密な計画をしたほうが、勝っている。たとえば、藤原不比等が、日本をどのような国家にするかの点に、精密な計画をもち、彼はそれを着実に一つ一つ実現していった。
 それにたいし、それに反対するひとびとは、そういう計画を、少なくとも不比等のような巨大な、しかも精密な計画をもっていなかった。それでは、とうてい、勝負にはならない。巨大で、しかも精密な未来へのプランをもつこと、これが、行動の要である。(「学問のすすめ」、梅原猛著、佼成出版社、p257〜258)

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