今も、イスラエルによるガザ地区への攻撃が止みません。「ガザの人々はイスラエル軍が造った壁で包囲され、自由に出入りもできません。瀕死の病人ですら、この包囲網から出られません。その上、爆弾を落とされ、子供たちは日々イスラエル軍が飛ばすドローンの騒音に怯えて暮らしています。どんな状態の日々なのか、どれほど悲惨なものなのかは私達には想像し難いものがあります」(NPO法人アースキャラバン主催の写真展の案内文より)。
このような悲惨なガザ地区の現状を知って、武田砂鉄さんが紹介していた「正しい知識を学ぶほうが大事です」(註)という言葉を思い出しました。そして「知らなかった」では済まされない、と思いました。知らなかったでは済まされないことがまだまだある、とも。
(註)私は大学の授業で「差別/反差別」を話題にするとき『優しい気持ち』とか『寛容』とか、どうでもいいです」って言っています。「あなたの気持ちなんかどうでもいい。正しい知識を学ぶほうが大事です」と。(ハン・トンヒョン日本映画大学准教授清水晶子、飯野由里子との共著
『ポリティカル・コレクトネスからどこへ』(22.8)
「差別/反差別」が語られる時、「私はそういう気持ちで言ったわけではない」という言い訳が繰り返されているが、大切なのは「気持ち」ではなく「正しい知識」。「優しさ」が持ち出されると、感情をベースに話が進んでしまうが、それはもしかしたら、相手の心に踏み込むものかもしれない。そうではなく、必要なのは知識。感情の問題ではないものまで、芽生えた感情で語られてしまうと、それこそ差別があちこちに温存されてしまうのではないか。(武田砂鉄著『暮しの手帖』、2022年12月−2023年1月、p125)
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