2024年6月15日土曜日

世界に誇れる大型赤外線望遠鏡

 日本に科学施設は、スーパーカミオカンデ(主にニュートリノという素粒子を観測している巨大な装置です。ニュートリノ観測にょって宇宙や物質の謎を解き明かすことができます)が有名ですが、そのほかにも、岐阜県飛騨市にある神岡鉱山の地下に建設された大型低温重力波望遠鏡、仙台市青葉区にある『巨大な顕微鏡』ともいわれる次世代放射光施設ナノテラス(「文化国家日本を目指す」)など世界に誇れる科学施設が多くあります。この度、その仲間に、南米チリの5千メートルを超える高地に大型赤外線望遠鏡「東京大アタカマ天文台」(TAO)が加わりました。朝日新聞のニュースで知りましたが、誇らしく思うと同時に、世界に誇れるものがあるほど、世界に大切にされ、武力で攻め入るような国がなくなるに違いない、と思いました。
 わかりやすい解説記事「ニュートリノって何? | スーパーカミオカンデ 公式ホームページ」があることもわかりました。誇れる日本に乾杯!です。
 南米チリの5千メートルを超える高地に大型赤外線望遠鏡「東京大アタカマ天文台」(TAO)が完成した。計画のスタートから四半世紀、「標高世界一の天文台」の建設は苦難の道のりだった。いよいよ始まる観測で、どんな宇宙の謎が解き明かされるのか――。
 アタカマ砂漠の乾燥した大地にそびえるチャナントール山。TAOの観測施設が完成したのは、その山頂(標高5640メートル)だ。4月末、首都サンティアゴであった完成式典には、東京大や文部科学省の幹部のほか、チリ政府の関係者ら200人ほどが出席した。
 「チリの高地に設置された世界トップクラスの赤外線望遠鏡は、宇宙の探査と生命の起源の探求に向け、画期的な成果をもたらすことだろう」。チリ外務省のフリオ・ブラボ・ユビニ局長は、そうあいさつした。
 TAO計画が始まったのは1998年。見渡す限りの荒野で、まずは山頂につながる仮設道路づくりから始めた。
 酸素は平地の半分ほどしかない。「高山病を防ぐため、全員が酸素ボンベを背負って工事を進めた」。東京大アタカマ観測所長の宮田隆志教授(赤外線天文学)は、そう振り返る。
 冬になると寒く、積もった雪がなかなか溶けない。過酷な環境のなか、日本人120人を含む350人で難工事を進めた。2009年には口径1メートルの小型望遠鏡を設置し、「標高世界一の天文台」としてギネス世界記録に認定された。
 「その後も、チリ国内の暴動やコロナ禍など苦難の連続だった」と宮田さん。観測運用棟や口径6・5メートルの大型望遠鏡を収める施設が完成し、日本から運び込んだ大型望遠鏡を据え付けた。(<標高世界一の天文台、宇宙に迫る 日本、「すばる」に加え地球の裏からも観測>『朝日新聞』、2024年6月14日)

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