まず、資本主義社会の限界について二点あげ
①貧富の格差
②気候変動や環境問題のため地球が持たない。
次に、晩期マルクスの課題についても二点あげていました。
①持続可能性をどう維持するか
②資本主義の暴力性について(奴隷制、植民地支配、資源の収奪)
だから、これらを大転換して、目指す社会像を下記の引用から次の五点にまとめてみました。
①安全さ、おいしい水や食べ物、義務教育の質の高さ、その他の生活文化など、GDPには表れないが米国と比べたらどれも優れているものにもっと重きを置く社会②高齢者や働いている人、若者の教育や雇用、地球環境などを大事にする。
③競争はあってもいいが、その結果としてどんなに勝っても、三木谷(浩史楽天グループ創業者)さんでも孫(正義ソフトバンクグループ会長)さんでも1億円以上は取れないようにする。
④過剰なファストフード、ファストファッションなど、健康にも地球環境にもよくない商品の過剰広告は規制する。
⑤教育、医療、公共交通機関の無償化していく。
斎藤 *再生可能エネルギーや電気自動車が増えてもそれを作るのに資源、エネルギーが必要で、どこかで頭打ちになってしまう。そう考えると、GDPにとらわれない生き方ができないか。日本でいえば、安全さ、おいしい水や食べ物、義務教育の質の高さ、その他の生活文化など、GDPには表れないが米国と比べたらどれも優れているものにもっと重きを置く社会を発想で気ないか。それも脱成長の一つの考え方だ。*資本はコモンズを私有化して成長したが、コモンズを回復していこうとマルクスは考えた。
*皆で管理するコモンズ型のコミュニズムを提唱している。(「斎藤幸平がニッポン大転換を説き明かす」『サンデー毎日』、2023年4月9日、毎日新聞社、p14)
田原総一郎 今の社会を仕切っているのは高齢者たちだ。
斎藤 仕切っている象徴的な人たちはいるが、そうじゃない大多数の高齢者は悪くない。満足に年金支給を受けてない人もいる。高齢者を大事にしない、働いている人を大事にしない、若者の教育や雇用を大事にしない、地球環境を大事にしない、こういうシステムはもちろん日本的システムでもあるが、資本主義という制度的問題として改めて考え直さないといけない。
田原 何をどう変える?
斎藤 脱成長型社会にする。市場をどんどん広げて経済成長していけばいいというマインドから脱却していくことだ。私は思想が専門なので、新しい価値観への転換を訴えていきたい。例えば、最大年収の上限を1億円にする制度を導入したらどうか。。誰もがベーシックなものに対し、最低限のアクセスができるようにする。井手英策(慶應義塾大教授)さんのベーシックサービス論に近い。(上同、」p15)
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