2024年6月7日金曜日

砂漠の緑化で世界平和に

 砂漠を緑化できたら、どんなに素晴らしいことだと思っていました。ところが、すでに砂漠を緑化してきた実績が日本人の手で成し遂げられていたのです。一人は農学者の遠山正瑛(1906〜2004年)さんです。『みどりのゆめ一すじの60年 世界のさばくと遠山正瑛』(岡本文良作、高田勲絵、佼成出版社、1987年)という本もあることがわかりました。 
 遠山さんは、中国の内蒙吉自治区のエンゴペイ砂漠の農地化に成功した人です。「エンゴペイ」はモンゴル語で、「平和、幸せ」という意味で、かつては緑が茂る地域でした。一九九五年までに成長の速いポプラの木が一〇〇万本植えられ、二〇〇一年までには三〇〇万本となり、彼の緑化活動は貧困に苦しむ人びとを救いました。
 遠山さんも「砂漠の緑化は世界平和に緊密に関わる。地球の三分の一の土地は乾燥しており、地球の温暖化、人口の増加や無制限な開戮などは、砂漠化を加速させ、これによって糧食不足などの問題は深刻化している。だから秘漠を緑化して、砂漠化を止めるのはこれらの問題を解決する上で最善の選披なのだ」と語りました。
 いま、日本と中国は領土問題などをめぐって関係が必ずしもよいとは言えませんが、遠山さんは、砂漠の緑化は中国への恩返しでもあり、昔の日本は中国からいろいろと学び、それを各分野で活かしたとも話しています。日本と中国が共通の目標をもち、協力していくことがアジアの平和や安定にも役立つことは言うまでもありません。(『武器ではなく命の水をおくりたい 中村哲医師の生き方』、宮田律著、平凡社、2021年、p52)
 もう一人、インドで植林に成功した杉山龍丸(1919〜87年)さんです。「 農業が平和の基本と考え、インドとパキスタンの幹線道路にユーカリの木」(上同、p53)を植林したのです。調べたら、「インドの砂漠を緑に変えた グリーンファーザー 杉山龍丸 - YouTube」と紹介されていました。以下そこからの写真です。
 そして、中村哲さんの仕事です。日本が、こうした事業を積極的に進めていけば、攻められるなどということは、ありません。これなら、高額な軍事費より、ずっと安い防衛費になりそうです。





この不毛な大地が蘇ったのです


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